※本記事は「BlasphemousⅡ」のネタバレを含みます。
Team17公式Youtubeにて、開発日誌Vol.9が公開されました。
【Blasphemous II · EP09: "Breaking the Silence” | Dev Diaries】
今回はゲームのキャラクターボイスの収録に焦点が当てられています。
「沈黙を破る」
と題されているのは、ある意味では悔悟者への痛烈な皮肉かも?
(悔悟者は自らに「沈黙の贖罪」を課して、作中一言も喋らないわけですから)
しかし個性的なNPCたちが活き活きと語りかけてくるからこそ、彼らの声に耳を傾ける悔悟者の沈黙がより味わい深いものとなっている、とも言えます。
NPCたちの紡ぐ言葉は、悲痛な懇願や悔悛であることが少なくありません。
それに対して、安易な言葉で応答することは、なんの慰めにもならないでしょう。
懺悔室で自らの罪を告白するように、眼前の悔悟者の沈黙を通した「自問自答」の時間・プロセスが彼らにとっては必要なのです。
悔悟者となったプレイヤーには、彼らの苦しみ・罪過に耳を傾けたうえで、夢の向こう岸へと旅立つ彼らを「見送る」ことが求められているのではないでしょうか。
いずれにせよ、キャラクターボイスがBlasphemousの大きな魅力のひとつであることは疑いようもありません。
わずかな素材から、類まれな想像力・集中力を発揮してキャラクターに命を吹き込む声優(Voice Actor)の方々に惜しみない賛辞を送りたいと思います。
【個人的オススメキャラボイス3選】
①罪人の父祖 エヴィテルノ
②大牧師ラダメス
③熱烈なキスの聖手 ベサマノス
【スペイン語でのプレイのすゝめ】
筆者はBlasphemous2を音声言語スペイン語にてプレイしたのですが、ひとつ申し上げたいことがあります。
みなさんもスペイン語でプレイしましょう!!
Youtubeでプレイ動画を漁っていると、なぜだか英語音声でプレイしている方が多い。
それが悪いとは申しません。
しかしもったいないとは思います。
なぜならそう断言できるぐらい、スペイン語声優の演技が素晴らしいから。
理屈っぽいことを言うなら、Blasphemousはスペインのゲームですから「オリジナルバージョン」はスペイン版と言えますし、
南スペインはアンダルシア地方の伝承や神話からのインスピレーションも多分にゲームに盛り込まれている(⇐ここらへんは公式アートブックに詳しい)以上、「言語」もスペイン語を選ぶことで、ブラスフェマスの世界に更にどっぷりとハマることができるでしょう。
Blasphemous2においては、スペイン国内でも有名な大御所声優を何人か起用されているようで、その点でも豪華。
例えばエヴィテルノの声優はラモン・ランガ(Ramón Langa)という、ブルース・ウィリスやケビン・コスナーの吹き替えなどを担当している方とのこと(開発日誌動画でも「ラモン・ランガ(が演じるなんて)、想像できる?」とスタッフのテンションが上がっている)。
聴罪師(罪過を浄化してくれる人)の声優は、カミロ・ガルシア(Camilo García)で、こちらも『スター・ウォーズ』のハン・ソロ、ハンニバル・レクター、『ロード・オブ・ザ・リング』のサルマンなどを演じた方。渋い。。。
キャストの一覧はゲーム内クレジットのほか、下記の「スペイン語吹き替えWiki」にも掲載されているようです(スペイン語)。
【Blasphemous II】
https://doblaje-espana.fandom.com/es/wiki/Blasphemous_II
上記のページやゲーム内クレジットを参考に、キャラクター名とキャスト名のリストを邦訳したものを掲載しておきます。
幾たびも贖罪の巡礼をしてみると
ここにいないはずのキャラクターの声が聞こえてくる
今は亡き妹ペルペチュアの声を聞くことができた
エズドラスお兄様のように……
それではいつかまた、夢の向こう岸で…
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