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左…ヴェレディクト 中央…サルミエント&センテラ 右…ルエゴ・エル・アルバ |
基本
BlasphemousⅡは、タイプの異なる3種の武器を切り替えて攻略を進めていきます。
- 大ダメージとリーチで敵を押し切ることが魅力の「ヴェレディクト」
- スピードと独特の剣技が美しい「サルミエント&センテラ」
- 攻防バランスが良く、前作の「懺悔の剣」と使用感も近い「ルエゴ・エル・アルバ」
それぞれの武器を活用しないと突破不可能なステージのギミックなどもあるため、本記事で最低限の使い方など参考にしていただければ幸いです。
武器は入手後、スイッチ切り替えが可能です。
切り替え順序は、悔悟者メニューの右上「懺悔の武器庫」で並び替えが可能です。
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右上の「懺悔の武器庫」で切り替え順を変更できる。 |
武器の取得
最初の武器は、ゲーム開始時に3種のうち1つを選んで取得することができます。
ゲーム開始時は1つしか選択できませんが、ゲームを進行することでそのほか2種の武器も入手することができます。
それぞれの武器の入手マップは下記のとおりです。
詳細な場所は、リンク先の個別ページも参照してください。
最初に取得済みの武器については、代わりに武器の威力を強化する「彫像」を入手することができます。彫像については下記の「寵愛の背障・彫像まとめ」記事も参考にしてください。
武器の強化解放
「武器の記憶」の初期解放には、「悔恨の奈落」にてNPCのイェルマから「鋼の戦槍」をもらうことが必要です。
各武器には2段階の強化解放段階が設定されています。下記マップで罪人の像を見つけることで、強化段階が解放されます。
詳細な場所は、リンク先の個別ページも参照してください。
ヴェレディクト
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「戦闘香炉」ヴェレディクト |
ヴェレディクトは、「戦闘香炉」というゲームオリジナルの武器です。
鉄杖鎖の先に付いた巨大な香炉を振り回し、敵にぶつけることで攻撃します。
香炉は宗教的儀式などで香を焚くために用いる器具です。ヴェレディクトもボタン操作で「信仰の炎」を燃え上がらせることができ、聖なる炎で悪しき魂を粉砕します。炎が灯されている間は継続的に熱情を消費します。
「ヴェレディクト」というのは裁判において有罪・無罪を言い渡す「評決」という意味です。
クヴストディアで奇蹟に苦しむ罪人への、強烈かつ痛烈な判決といったところでしょう。
ギミック対応
ヴェレディクトは、エリア内の「青銅の鐘」ギミックに対応した武器です。
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公式のトレーラームービーで実際のアクションも確認してみてください。
強い点
①リーチが長い
ヴェレディクトはBlasphemousⅡ武器のなかで最もリーチが長いです。
エネミーと一定の距離を取りつつ、一方的にダメージを与えることもできます。
(下記の動画では壁の向こう側の敵を攻撃しています)
②ダメージが大きく、敵をノックバックさせやすい
③熱情を蓄積しやすい
弱い点
①攻撃の隙が大きい
②ブロック・パリィができない。
元ネタ
ヴェレディクトのデザインのインスピレーション元は、カトリックの宗教的儀式で、焚香に用いられる金属製の容器である「香炉」です。聖職者は鎖を振って香炉を揺らすことで、香りを周囲に撒き、宗教的な雰囲気を高めるのです。なお、中世の香炉は、巡礼者の悪臭を和らげるために焚かれていたとか…
アートブックによると、香炉を「武器」としてデザインするにあたり、鎖槌(Mangula)との組み合わせが採用されたとのこと。これはいわゆる「フレイル」のようなものでしょう。
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「フレイル」またはいわゆる「モーニングスター」 |
サルミエント&センテラ
サルミエント&センテラは、レイピアとダガーを組み合わせた双剣です。「ラ・ヴェルダデラ・デストレーサ」という剣術を用い、凄まじいスピードで敵を切り裂きます。
サルミエントは「ぶどうの蔓」という意味で、レイピアの意匠にも用いられています。ぶどうの木は生命の樹木として、キリスト教美術でも度々用いられるモチーフです。
センテラは「雷光」という意味です。サルミエント&センテラで敵に攻撃を当て続けるとゲージが溜まり、攻撃時に電撃を放つようになります。ただし一度でもダメージを受けるとゲージは減少してしまうので、高度なアクション技術が必要な武器と言えるでしょう。
ギミック対応
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鏡 |
鏡を介して瞬間移動することで、通常は通過できない格子の向こう側に行けたり、より高い場所へと移動したりする事が可能となります。
強い点
①スピード感のある戦闘スタイル
②与えるダメージがトップクラス(ゲージが溜まった状態を維持する必要あり)
弱い点
①リーチが短い
②ゲージを維持するのが難易度高い
元ネタ
前述のとおり、「サルミエント&センテラ」のモチーフは「レイピア」と「ダガー」です。
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レイピア |
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ダガー |
レイピアは16-18世紀ごろにスペイン圏で用いられていた武器です。「レイピア」(Espada ropera)という語は、15世紀のスペインの詩人フアン・デ・メナ(Juan de Mena)の作品「Coplas de la panadera」(パン屋の対句詩)が初出とされています。
16-17世紀のスペイン・フランスの決闘では、勇気と名誉が重んじられたため、銃器ではなくレイピアが主として用いられました。同時に、利き手と反対の手に短剣「ダガー」が握られ、攻撃と防御が両立するスタイルが確立されていました。アートブックでは、この決闘スタイルが描写された作品の実例として、アグスティン・ディアス・ヤネス監督、ヴィゴ・モーテンセン主演の『アラトリステ』(2006)という映画作品を挙げています。
上記は、『アラトリステ』の抜粋動画で、レイピアとダガーが使われているリアルな決闘シーンです。派手さはあまりありませんが、一切りされただけで決着となる生々しさがあります…。
また、「サルミエント&センテラ」装備の悔悟者が用いる剣術である「ラ・ヴェルダデラ・デストレーサ」は、「真の技巧」を意味する言葉で、「スペイン剣術の父」と呼ばれる軍人作家ヘロニモ・サンチェス・デ・カランサ(Jerónimo Sánchez de Carranza)が提唱した剣術理論をモチーフとしています。後に「ラ・ヴェルダデラ・デストレーサ」は、ルイス・パチェコ・デ・ナルバエス(Luis Pacheco de Narváez)によって完成され、剣術と同名のフェンシング学校で実践教育がなされたとのことです。
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レイピア剣術の基礎(幾何学的な動作)をまとめた図 |
この剣術では、直線・円形など幾何学的な動作を念頭に、相手のアクションへの対処などを身につけます。ブラスフェマス2で、サルミエント&センテラに蓄積した電撃を開放するモーションが円形(球形)の軌跡を描いているのもこの影響かもしれません。また、この剣術の特徴として「防御を優先」し、「突進・刺突を重視」するポイントが挙げられるそうで、まさにゲーム内のサルミエント&センテラのモーションにその思考が反映されていると言えるでしょう。
ルエゴ・エル・アルバ
ルエゴ・エル・アルバは、半月型の刀身をもった大剣です。使用感が前作の懺悔の剣と最も近く、前作プレイヤーであれば最も馴染みやすい武器でしょう。
ルエゴ・エル・アルバはボタン操作で「血の契約」状態に移行でき、自らの体力の継続的な減少と引き換えに強力な攻撃を行えます。血の契約状態で敵にダメージを与えると体力回復も可能です。
「ルエゴ・エル・アルバ」とは「夜明けの祈り」という意味です。懺悔と悔悟の闇夜を越えて、果たして贖罪の巡礼は夜明けを迎えられるのか。その如何は、悔悟者たるプレイヤーの意思にかかっているのでしょう。
ギミック対応
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罪業の重み |
ルエゴ・エル・アルバは、落下攻撃の衝撃波により、「人体が木に取り込まれたような肉壁」を破壊することができます。通常攻撃では破壊できず、ある程度の高さからの落下でないと衝撃波が発生しないことには注意です。
強い点
①攻撃と防御のバランスが良い
②懺悔の剣と使い勝手が似ている
弱い点
①血の契約発動時に体力が削られてしまう
②爽快感・新鮮感はヴェレディクトやサルミエント&センテラに譲るか
元ネタ
デザインのコンセプトは「宗教的な祈り」。アートブックのコンセプトアートを参照すると、剣の柄の部分には、祈るために指を絡ませた両の手と、数珠の装飾があしらわれています。
また、半月刀よろしく湾曲した形状は、中世の地中海地域やイベリア半島で用いられた「カットラス」(AlfanjeやTerciado)から着想を得ているそうです。
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カットラス |
祈りの所作と敵の命を脅かす刀、相反する性質を併せ持つ魅力的な武器に仕上がっています。
それではいつかまた、夢の向こう岸で…
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