ボス解説01_忘却を彫る者『無貌』【ブラスフェマス2】

ブラスフェマス2 ボス 解説 攻略 考察

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ブラスフェマス2のボスキャラクター「忘却を彫る者『無貌』」の解説ページです。登場マップや攻略ポイントを掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。

ブラスフェマス2のボスキャラクター「忘却を彫る者『無貌』」

ボス名

忘却を彫る者『無貌』(ぼうきゃくをほるもの『むぼう』)

SIN ROSTRO, CINCEL DEL OLVIDO

概要

顔を赤い布で覆い、銛が付属した巨大な歯車のような武器(チャクラムの亜種?)を用いる大男。ブラスフェマス2のスタート地点「黙する者の安息地」で、悔悟者が最初に戦うこととなるボス敵です。

登場時には、聖女像の顔面部分を歯車武器で削ぎ落として「顔無し」――すなわち自らを冠する「無貌」にしたうえで、悔悟者に襲いかかってきます。

『無貌』には作中のセリフがなく、彼についての伝承や他キャラクターのセリフなどのテキストも存在しないため、その正体は謎に包まれています。永き眠りから目覚めた悔悟者を、再び始末するために「奇蹟」が遣わした刺客だったのか、はたまた「安息地」周囲を縄張りとしていた怪物の類だったのか、答えはプレイヤーの想像に委ねられているのかもしれません

攻略のポイント

『無貌』はブラスフェマス2における、いわゆる「チュートリアルボス」にあたります。まずは彼との戦闘を通じてブラスフェマスの戦闘に慣れることが一番の目的となるでしょう。そのため攻略難易度それ自体は易しく、アクションゲームに慣れているプレイヤーであれば初見でのクリアも難しくはないでしょう。

『無貌』のみならず、ブラスフェマスというゲームの戦闘において基本となるポイントが下記の2つです。

  1. 敵の攻撃(当たり判定やスピード)を把握する
  2. 回避(ガード含む)と攻撃のメリハリをつける

まず「敵の攻撃(当たり判定やスピード)を把握する」ですが、これは悔悟者側の「回避」と「攻撃」を効果的に行うためには必須の条件と言えるでしょう。ブラスフェマスにおいて、悔悟者の体力や回復アイテムは限られており、攻撃時のスーパーアーマー(怯み防止)などの機能も存在していません。敵の攻撃を無頓着に受け続けると攻撃のチャンスを掴めず、そのままゲームオーバーとなってしまいます。

いかに敵の攻撃を回避(またはガード)できるかが悔悟者の生存、すなわち攻略の成功に直結する関係上、効果的に回避を行うために敵の攻撃の範囲やスピードを把握することは超重要事項となります。攻撃の範囲を見誤れば悔悟者がダメージを受け、攻撃のスピードがわからなければ回避やガードのタイミングがずれてしまうからです。

次に「回避(ガード含む)と攻撃のメリハリをつける」ですが、要するにこちらは回避するときは回避に専念し、攻撃するチャンスは逃さずに攻撃、そして回避←→攻撃の適切な切替タイミングを見極めよう、ということです。前掲の「敵の攻撃パターンの把握」とも通じますが、ボスからの攻撃中に悔悟者から無理に攻撃を当てようとする行為は、被弾のリスクを高めてしまいます。その際に悔悟者が受けるダメージのリスクは、敵の体力を削るリターンに比して見合っているとは言い難いでしょう。敵の攻撃時に無理に攻撃を当てようとするのではなく、まずは回避に専念し、かならず訪れる敵の攻撃の切れ目、隙となるタイミングを突いて悔悟者からの攻撃を重ねるのが結果的に最も安全かつ効率的となります

同時に気をつけるべきなのが、悔悟者からの攻撃も欲をかいて漫然と続けてしまうと、次なる敵からの攻撃への反応・回避が遅れてしまうという点です。焦ると「少しでも早く敵の体力を削りたい」という思考に陥ってしまいがちですが、深追いは禁物です。常に回避できる態勢を意識して整えながら、着実に敵へのダメージを重ねていくことが攻略成功のコツと言えるでしょう。

上記の戦闘の基本を実践で学ぶうえで、『無貌』は理想的なチュートリアルボスといえます。なぜなら攻撃のパターンが3種と少なく、それらの攻撃を回避するための悔悟者のアクションも明確に決まっているからです。

1つ目は、上空から歯車チャクラムを悔悟者目掛けて投げてくる攻撃。こちらは予備動作として『無貌』のジャンプ・掛け声があるため発生もわかりやすいです。投げる動作とタイミングを合わせて『無貌』のほうへスライディングすることで回避が可能です。この際、『無貌』から距離を取る方向にスライディングをしてしまうと、逆に回避しにくくなるので注意しましょう。

2つ目は、投げ終わったチャクラムを、『無貌』が自分の下へと引き戻す攻撃。回転して戻っていくチャクラムに当たるとダメージを受けるので、タイミングよくジャンプして躱しましょう。

3つ目は、歯車チャクラムを手に持ったまま回転させ、体ごとこちらへ突っ込んでくる攻撃。こちらも、『無貌』の突進タイミングに合わせて、ジャンプすることで回避が可能です。

なお、上記の1,2の攻撃はいずれもガード可能ですが、歯車チャクラムが『無貌』の身体から離れているため、その後のパリィ反撃につなげることはできません。よって、『無貌』の攻撃全般はガードするより回避したほうが良いでしょう。※なお、ブラスフェマス2のボスの攻撃は、ほとんどがガードより回避したほうが良い場合が多いです(オロスピナの刺突、エヴィテルノの剣戟はガード推奨)。

重要なのは、上記のパターン(回避・攻撃のタイミング)を体感して身体で覚えること、そのために何度でも攻略にチャレンジすることです。ブラスフェマスのデスペナルティはさほど重いものではなく、ボス戦における死亡時のペナルティ解消は比較的容易なため、過度に失敗を恐れる必要はありません。何度でも困難に立ち向かう姿勢こそが、巡礼の終着まで悔悟者を導く何よりの原動力となることでしょう

元ネタ解説・考察

ブラスフェマス2アートブックによると、『無貌』の鎧デザインは、英国の彫刻家アルフレッド・ギルバート(Alfred Gilbert,  1854-1934)が製作した『聖ゲオルギウス』の彫像が着用している鎧に着想を得ています

Alfred Gilbert - St. George - B1977.14.12 - Yale Center for British Art
Alfred Gilbert - St. George

聖ゲオルギウスは古代ローマ時代に殉教したキリスト教の聖人で、竜殺しの伝説が有名です。「奇蹟」にとっては、「竜」になぞらえられるほどに強大な「悪」である悔悟者を滅ぼすためのキャラクターとして『無貌』が造形されているのかもしれません。

アルフレッド・ギルバートは王立芸術アカデミーにも所属した、ビクトリア朝時代を代表する彫刻家で、ロンドンのシャフツベリー記念噴水を手掛けたことでも有名です。アルフレッドは、当時スペイン風邪(インフルエンザ)で若くして急逝したアルバート・ヴィクター王子(Prince Albert Victor, 1864-1892)の陵墓の制作を王室から依頼されるほどでしたが、あまりにも多すぎる依頼とその制作のために重ねた借金などで身を持ち崩し、いちどは王子の墓を完成させることができませんでした。その後、王立芸術アカデミーを辞任しましたが、紆余曲折を経て芸術界に復帰、あらためてアルバート・ヴィクター王子の墓を製作し、ついには完成させることができました。

『無貌』は、「忘却を彫るもの」として、彫刻家的な要素をアルフレッドから受け継いでいるのかもしれません。特に「奇蹟」にとっては忌むべき存在である悔悟者の墓である黙する者の安息地に登場する点は、アルフレッドがヴィクター王子の墓をいちどは完成させることができなかったというエピソードに着目すると、『無貌』が「奇蹟」から悔悟者を完全に葬ることを期待されながらも果たせなかった…というふうに読み解く事もできそうです。

登場マップ

関連キャラ

それではいつかまた、夢の向こう岸で……

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