ブラスフェマスのキャラクターNPC「ジェミノ」の解説ページです。登場マップや関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「手遅れになる前に 最後の望みとして私は あの痛みを求めます」 |
キャラクター名
ジェミノ
Gémino
概要
「オリーブの枯畑」で枯れ木と半分同化している大男のNPC。「奇蹟」により、その身体は生きたまま徐々に枯れたオリーブの樹へと変じています。
ジェミノは、その身体が完全にオリーブの樹となる前に、「痛み」と「熱」を求め、煮えたぎる聖なる油を欲しています。悔悟者は、樹木と同化して動けないジェミノに代わり、彼の望みを叶えるために助力をすることができます。
ジェミノのサブクエストでは、彼との初会話時に「空の黄金指ぬき」を入手できます。その後、「『焦貌の聖女』修道院」のボス「焦貌の聖女」を倒して、ボス部屋の先にある盃から油を注ぐと、「空の黄金指ぬき」が「煮え滾る黄金指ぬき」へと変化します。このアイテムをジェミノに捧げると、ロザリオの珠「凍ったオリーブ」が入手可能となります。
その後、マップ移動をして戻ると、ジェミノはオリーブの樹から離れ、洞窟奥の墓石の前へと移動します。全身が樹木と化した彼の手には「涙に濡れたドライフラワー」が握られており、このアイテムを墓石の地下空間にいる純白の根のような女性(エングラシア)に捧げると、祈詞「サエタ・ドロローサ」が報酬として入手できます。
ジェミノのサブクエストには、時間制限的な要素があり、「オリーブの枯畑」に入ったあとで「焦貌の聖女」以外のボスを倒してしまうと、ジェミノがオリーブの枯れ木と完全に同化してしまいます。その場合でも、「煮え滾る黄金指ぬき」をジェミノに渡し、マップ移動をすればロザリオの珠「凍ったオリーブ」と「涙に濡れたドライフラワー」の入手は可能です。しかし、洞窟内の墓石の蓋は開かれなくなるため、エングラシアのいる空間へは、遺物「金糸の布地」を装備した状態で、崖から飛び降りることでしか侵入ができなくなります。
元ネタ解説
『ブラスフェマス・アートブック』によると、ジェミノのデザインは『聖セバスティアヌスの殉教』を描いた絵画からインスピレーションを得ています。
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イル・ソドマ『聖セバスティアヌスの殉教』(1522) |
聖セバスティアヌス(256〜288)はカトリック・正教会の聖人です。ローマ帝国の百人隊長でしたが、時の皇帝ディオクレティアヌスおよびマクシミアヌスがキリスト教を迫害していた際に、密かにキリスト教徒たちを匿ったため、最終的に処刑されてしまった殉教者です。
聖セバスティアヌスは処刑のために闘技場の柱・杭に裸で縛り付けられ、兵士たちに矢を射かけられたというエピソードが残っており、この場面は多くの絵画のモチーフとして描かれています。本記事で引用しているイル・ソドマの絵画のように、草原の樹木に縛り付けられたパターンもあり、セバスティアヌスとジェミノの身体の傾き加減の類似からも、この絵画が着想元になっている可能性が高いと思われます。
また、ジェミノのギョロリと剥き出しになった目は、フランシスコ・デ・ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』を描いた絵画からインスピレーションを得ているとのこと。
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フランシスコ・デ・ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』 |
比較してみると、ジェミノの白髪の髪型がゴヤの描いたサトゥルヌスと重なり合っているようにも見えます。
ちなみに、ブラスフェマスの続編であるブラスフェマス2に登場するボス「大牧師 ラダメス」も、この絵画がキャラクターデザインのインスピレーション元の1つとなっています。
サトゥルヌスの解説についてはぜひ上記の記事も御覧ください!
登場マップ
それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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