ブラスフェマス2のボスキャラクター「終わりなき祈願者 ベネディクタ」の解説ページです。登場マップや攻略ポイントなど関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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| 「死そのものを超越した 永遠なる祈りへと 我らをつなぎ止める連祷を」 |
ボス名
終わりなき祈願者 ベネディクタ（おわりなききがんしゃ べねでぃくた）
BENEDICTA, DE LA PERPETUA ORACIÓN
概要
「蜃気楼の聖塔」のボス。エヴィテルノが従える信心会の罪人のひとりで、「終わりなき祈願の信心会」に属しています。全身を白の装束で覆い、ミイラ化した遺体を抱えています。
「終わりなき祈願」とは、絶え間ない祈りによって枢機卿など高位の死者を称える修道女たちの集団であるとされています。彼女たちは、あらかじめ一定の日数ごとに祈願の担当者を割り当て、自らの担当期間が過ぎる際に交代することで「終わらない」祈りの儀式を連続させています。
ベネディクタは生前その修道女集団の一員でしたが、ある日、自らの意志により、呪いを宿した「いにしえの詩節」による祈りを捧げました。その詩節は「一度そこに書かれた言葉を口にしたものは、餓死するまで永遠に祈りを捧げ続ける」という恐ろしいものでした。なぜ彼女が永遠の献身を自らに課したのかは不明ですが、それ故にベネディクタは死後、亡霊になっても終わりなき祈りを捧げ続けているとのことです。
攻略のポイント
ベネディクタ戦は、吊り下げられた天秤のような2つの昇降機の上という特殊なステージで戦闘を行います。戦闘中、昇降機は凄まじい勢いで（永遠に）上昇し続けており、誤って落下すると悔悟者は即死してしまいます。限られた範囲の上で、ベネディクタの攻撃を躱しつつ、こちらからも飛び回るベネディクタにダメージを与えなければなりません。
またこのステージは、画面の右と左が相互に繋がっている不思議な空間となっていて、たとえば悔悟者が画面左端から更に左に進むと、画面右端から登場する形となっています。この接続を上手に利用すれば、ベネディクタの攻撃も躱しやすくなるので覚えておきましょう。
ベネディクタは空中を浮遊しながら、手から放つ電撃や、悔悟者を追尾する魔法攻撃を仕掛けてきます。球形の顔のような魔法弾は悔悟者を追尾してきますが、武器攻撃・祈詞などにより消滅させることが可能です。ヴェレディクトなどで複数の玉をいっぺんに消滅できると安全度が向上します。
ベネディクタの体力を半分以上削ると、彼女は昇降機の一つを破壊してしまいます。こうなると、1つの昇降機の上のみが悔悟者の行動範囲となるため、回避の難易度が大きく上がります。2段ジャンプ、空中ダッシュを駆使して、落ち着いて戦いを進めていきましょう。
元ネタ解説・考察
『ブラスフェマス2・アートブック』によると、終わりなき祈願者 ベネディクタのデザインはスペインの彫刻家リカルド・フレチャ・バリオ（Ricardo Flecha Barrio, 1958-2023）が製作した「死の腕に抱かれたキリスト」（Cristo en brazos de la Muerte, 2011）に着想を得ています。
Cristo en brazos de la Muerte (Ricardo Flecha, 2011) pic.twitter.com/uE4Krz1V69
— Javier Baladrón Alonso (@Javierbaladron) December 26, 2023
彫像では、ぐったりとしたキリストの体を、おそらくは「死」の擬人化である黒いフードの人物が抱きかかえています。その姿勢はまさに、枢機卿の遺体を抱えるベネディクタの姿の原型となっているのでしょう。また、もとの彫像では、「死」が黒いフードを纏っていますが、対照的にベネディクタのフードは白となっています。これは、死者への終わり無き祈願・連祷によって「死を超越」しようとするベネディクタのキャラクターが、元ネタの「黒色の死」へのアンチ・テーゼとなるように「反転した白色」によって表現されているのかもしれません。
また、ベネディクタのデザインは、イタリア・ルネサンス期の画家であるジョヴァンニ・ベッリーニ（Giovanni Bellini, 1430 - 1516）やパオロ・ヴェロネーゼ（Paolo Veronese、1528 - 1588）が描いた「天使に支えられた死せるキリスト」を主題とした絵画などにも影響を受けているそうです。
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| 二人の天使に抱かれた死せるキリスト（ベッリーニ）I |
人間として死して、重力にその身を任せるキリストの身体の下降の方向性と、それを支える天使の姿勢に予感される昇天による上昇の相克が印象的な主題です。ベネディクタのボス戦は、永遠に上昇し続けるエレベーター（昇降機）が内包された聖塔の異空間で行われますが、あたかも「永遠に天へ向かって上昇し続ける＝昇天が完了することはない」ことを象徴的に示しており、ここでも「死」という終わりを否定するベネディクタのキャラクター性が冒涜的に表現されていると言えるでしょう。
登場マップ
関連キャラ
- 罪人の父祖 エヴィテルノ…信心会の罪人たちを束ねるリーダー。
それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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