ブラスフェマス2のボスキャラクター「罪人の父祖 エヴィテルノ」(「最後の冒涜者 エヴィテルノ」)の解説ページです。登場マップや攻略ポイント、関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「我は第一の悔悟者であるがゆえに――お前を……その最後としてやろう」 |
ボス名
罪人の父祖 エヴィテルノ(ざいにんのふそ えゔぃてるの)
EVITERNO, PADRE DE LOS PENITENTES
概要
原初の罪人であり最古の悔悟者。「奇蹟」が天空の心臓の守護者として召喚した「信心会」の罪人たちのリーダーであり、「真紅の雨」のボスです。緑の甲冑に身を包んだ長白髪の老男性で、その右手には杭が深々と突き刺さっており、かつてその身に受けたであろう罪罰の名残を感じさせます。
本作のオープニングで登場し、前作のライバルキャラであった「クリサンタ」を打倒します(クリサンタはその後自刃)。その際に、悔悟者との邂逅を「待ち続ける贖罪」を行う宣言をするなど、今作において主人公である悔悟者の「対」となる存在となっています。
クリサンタの彫像の伝承によると、「奇蹟」の召喚によって比類なき力を手に入れていたと記されており、奇蹟のバックアップを受けている影響もあるのか「原初の悔悟者」の名に恥じない強大な力を奮ってきます。
攻略のポイント
エヴィテルノとの戦闘は前半戦と後半戦の2段階に分けられます。前半戦の体力を削るとそのまま後半戦に突入となり、悔悟者の体力・熱情などの状況はそのまま引き継がれます。途中セーブなどはなく、連戦となるため前半戦でガス欠とならないように注意しておきましょう。
前半戦となる「罪人の父祖 エヴィテルノ」は、瞬間移動を繰り返しながら、電撃や魔法の光弾、火柱を生じさせる巨大な火の玉などを放ってきます。魔法攻撃をもろに食らってしまうとダメージは大きいですが、空中ダッシュなどをタイミングよく活用すれば回避は難しくありません。後半戦の難易度のほうが比較にならないくらい高いため、前半戦で体力を削られすぎないように落ち着いて立ち回りましょう。
後半戦となる「最後の冒涜者 エヴィテルノ」の形態は、クリサンタが胸に突き刺した深紅の剣をエヴィテルノが引き抜き、魔法攻撃主体の前半戦とは打って変わって、怒涛の剣撃で攻め立ててきます。前半戦よりもさらにハイスピード・高頻度となった瞬間移動に加え、攻撃後の隙も少なく、ゲーム内最高難易度といって差し支えありません。
体力を一定程度削ると、信心会の罪人たち「オロスピナ」、「レスメスと赤子」、「ベネディクタ」、「オドン」の幻影イメージが、連続して攻撃を仕掛けてくる大技も披露してきます。波状攻撃の締めくくりには、エヴィテルノ自身による広範囲の斬撃が繰り出されるため、最後まで気を抜かずに回避しましょう。
「最後の冒涜者 エヴィテルノ」は攻撃のスキが少ないため、ヴェレディクトよりはルエゴ・エル・アルバ、サルミエント&センテラでの攻略がおすすめです。エヴィテルノの切り上げ攻撃など一部はガードもできるため、後者2種のガード可能武器のほうがこちらの攻撃チャンスを手繰り寄せやすいです。正直、ルエゴ・エル・アルバの「血の契約」は消費体力をカバーできるほど攻撃できる状況に持ち込めるか怪しいため、よほど腕に自身がなければ発動しないほうが無難となるでしょう。
攻略オススメの聖歌は「双眼の思い出に贈るシギリージャ」となります。この聖歌は発動すると一定時間エネミーの動きを停止できるというものであり、エヴィテルノにダメージを与える&フラスコ瓶で回復して態勢を立て直すチャンスを能動的に作り出せるのが便利です。「双眼の思い出に贈るシギリージャ」はサブクエスト「未開封の封筒(呪われた手紙)」を最後まで進行すると入手が可能です。詳細は下記の記事もご参考ください。
また、オススメの彫像の組み合わせである「特殊共鳴」は、「恍惚とした修練女」と「ナシミエント」のペアを装備すると発動する「時の錬金術師」です。こちらは胆汁のフラスコ瓶使用時に数秒間エネミーの動きを止める効果があり、安全に体力を回復することができます。前述のシギリージャの発動の際に、停止時間を攻撃に回せるので攻略の安定度が更に向上するでしょう。特殊共鳴や彫像の仕様については、下記の「寵愛の背障・彫像まとめ」記事もぜひご参考ください。
この他にも、悔悟者の体力最大値やフラスコ瓶の個数・回復量、熱情ゲージ最大値などは可能な限り事前に上げてからエヴィテルノに挑むのをオススメします(攻略に行き詰まっている場合には尚更、まずは悔悟者の能力をできるだけ強化して準備を整えておきましょう)。
体力最大値やフラスコ瓶の強化方法は下記の「体力・回復強化」まとめ記事、熱情最大値の強化は下記の「祈詞・詩節・聖歌まとめ」の熱情強化(熱烈なる口付け)項目なども参考にしていただければ幸いです。
エヴィテルノ戦において最も重要なのは、諦めずに何度も挑戦することです。10回、20回の敗北は必要経費と割り切って、とにかくエヴィテルノの動きに慣れていくことが肝要かと思います。苦難の道を自らの手で乗り越えてこそ、その達成感もひとしおになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
元ネタ・考察
『ブラスフェマス2・アートブック』によると、エヴィテルノの鎧のデザインはドイツの画家・彫刻家であるバーント・ノトケ(Bernt Notke, 1438-1508)が製作した『聖ゲオルギウスと竜』の彫像に着想を得ています。
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『聖ゲオルギウスと竜』(Bernt Notke) |
ノトケが製作した木製の彫像はストックホルム大聖堂に所蔵されていますが、この木像のレプリカであるブロンズ像こそが、直接的にエヴィテルノに影響を与えていると思われます。
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『聖ゲオルギウスと竜』(Bernt Notke)のブロンズ製レプリカ |
このブロンズ像は、長い時間が経過することで「緑青」という錆に覆われています(読んで字のごとく青みがかった緑であることから「緑青」)。古代の彫像に多く見られることから、フランス語では緑青は「ギリシャの緑」を意味する「Vert-de-Grèce」と呼称されています。
エヴィテルノが身に着ける鎧の色も緑色であり、ブロンズ像が緑青に覆われるのと同じように、長い時間を「待ち続ける贖罪」に捧げてきたことが表現されているのでしょう。
また、エヴィテルノと同様に、聖ゲオルギウスの彫像をデザインの元ネタとしているのが「忘却を彫る者『無貌』」です(こちらは、アルフレッド・ギルバート作の彫像が元ネタ)。
『無貌』もエヴィテルノも、聖ゲオルギウスが世を乱した悪性の竜を討ち取った物語になぞらえて、奇蹟にとっての「竜」である悔悟者を討ち取るために遣わされた戦士であるのかもしれません。そうだとすれば、悔悟者の巡礼にとって最初の障害である『無貌』と、最後の障害であるエヴィテルノに対して、実は共通する属性が与えられていたということであり、始まりと終わりを結ぶ円環的な仕掛けが隠されていた――と指摘するのは考えすぎでしょうか。
登場マップ
関連キャラ
- 繍匠の聖女 オロスピナ…エヴィテルノが従える信心会のメンバー。「刺繍の館」のボス。
- 清廉なる聖具守 レスメス…エヴィテルノが従える信心会のメンバー。「連塔の冠」のボス。
- 終わりなき祈願者 ベネディクタ…エヴィテルノが従える信心会のメンバー。「蜃気楼の聖塔」のボス。
- 塩の信心会 オドン…エヴィテルノが従える信心会のメンバー。「沈みし大聖堂」のボス。
- クリサンタ…前作で悔悟者と戦い、時に共闘したライバルキャラ。今作の物語開始前にエヴィテルノ率いる信心会と熾烈な戦いを繰り広げたが、最終的に敗北して自刃した。エヴィテルノ戦では、彼女の遺体がステージ中央に置かれたままとなっている。
それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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