BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)の赤子を抱えた巨大な男性キャラクターNPC「セザリオ」の解説ページです。登場マップや元ネタを掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「どうか蝋の種子を探し ここに植えていただけませんか」 |
キャラクター名
セザリオ(CESÁREO)
概要
「切断されし反塔」にて、巨大な赤子に乳を与えている巨大な男性。幼き息子ともども奇蹟の残酷な恩寵をその身に受けてしまった哀れな人物です。
セザリオは、我が子へ残す形見として、蝋の修道女が芽生える「蝋の種子」を悔悟者に懇願します。このアイテムを渡すことで、セザリオのサブクエストが進行していく形式です。詳細は、下記の「サブクエスト08_「セザリオの献身」(蝋の種子)」記事をご参考ください。
元ネタ
前作ブラスフェマスのアートブック、『Blasphemous-Artbook-Digital-Edition-v1.0』(49-50)および、『ブラスフェマス2・アートブック』によると、セザリオのデザインは、スペイン出身の画家ホセ・デ・リベーラ(1591- 1652)の絵画『ひげを生やした女性(マグダレナ・ベントゥーラとその夫と息子)』がインスピレーション元であるとのことです。
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ホセ・デ・リベーラ《ひげを生やした女性(マグダレナ・ベントゥーラとその夫と息子)》 |
ゲームのセザリオは、飢えた我が子のために奇蹟に祈り、乳房を後天的に獲得した男性ですが、元ネタの絵画で赤子に授乳している中央の髭の人物のモデルは、れっきとした女性です。
描かれているマグダレナは、女性でありながら深々とした立派な髭を有しています。この容姿は、単なる付け髭などではなく、女性なのにあごやもみあげなどに体毛が過剰に生えてしまう「男性型多毛症」という病気に罹患していた影響だったのではないか、という推測がされています。いずれにせよ、アートブックによれば、16〜17世紀のスペインでは「異常な容姿」をした人物を描くのが慣例となっていたため、マグダレナは絵画のモデルとして抜擢されたのでしょう。
この絵画もゲームのセザリオも「男性には乳房があるはずはない」、あるいは「女性には髭があるはずがない」という一般的な固定観念、イメージを揺さぶる強烈なビジュアルであることは間違いありません。そのインパクトを一過性のもので終わらせず、父親の我が子への献身、悲痛とさえ言えるほどに深い慈愛のエピソードへと昇華させているセザリオのサブクエストは、プレイヤーの心に長く残るものとなっているのではないでしょうか。
登場マップ
関連イベント
アフロプリント
ホセ・デ・リベーラ José de Ribera 「The Martyrdom of Saint Bartholomew.」 額装アート作品
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それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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