キャラ解説24_子犬【ブラスフェマス2】

キャラクター ブラスフェマス2 解説 考察

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 BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のキャラクターNPC「子犬」の解説ページです。登場マップや出現条件・出現確率の検証情報を掲載しています。また、キリスト教聖人のエンブレムとしての「犬」のエピソードについても紹介しているので、ゲーム世界をより深く楽しむ参考にしてください。

BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のキャラクターNPC「子犬」
黙する者の安息地の子犬(幻影)

キャラクター名

子犬
Perro

概要

黙する者の安息地、悔悟者の棺のあるエリア内に入ると、低確率で出現する子犬(のおそらく幻影)。悔悟者が近づこうとすると、子犬の姿は煙のように掻き消えてしまいます。

その正体は、前作ブラスフェマスのアルベロで低確率出現していた「子犬」(の幻影)であると想像されます。前作においては、悔悟者が生きている子犬を撫でることができました。

前作ブラスフェマスで子犬を撫でる悔悟者
前作ブラスフェマスで子犬を撫でる悔悟者

ブラスフェマス2のクヴストディアでは、前作から長い時が流れ(一説によると1000年以上)、子犬の同一個体が生存している可能性は、残念ながらゼロだろうと思われます。

悔悟者が子犬の幻影を見てしまったのは、かつての長く苦しい贖罪における巡礼の束の間、唯一と言ってよい癒やしのひとときが、彼の脳裏に確かに焼き付いていたからなのかもしれません。メタ的に言えば、前作との繋がりを示唆するファンサービスの一環なのでしょうが、悔悟者が近づいても触れることができずに音もなく消えていく子犬のイメージは、過ぎゆく時の無常な流れと、寂寞の念をプレイヤーの胸中に感じさせる優れた演出となっています。

ちなみに、悔悟者以外のボス、エネミーの時間を一時的に停止させる聖歌「双眼の思い出に贈るシギリージャ」を発動しても、子犬の幻影はすぐさま消えていってしまいます。その様子を撮影した動画は下記です。


在りし日の子犬の思い出は、いまも悔悟者の隠された双眼に揺らめいているのでしょうか…。

前作ブラスフェマスのキャラ解説記事は下記の「子犬」をご参考ください。

出現率検証

子犬の出現確率を調査するため、「黙する者の安息地」の出現エリアに「100回」出入りしてみたところ、そのうち子犬の出現は「13回」(13%)となりました。試行回数は十分とはいえないでしょうが、おおよそ「10%程度」の出現確率ととらえて問題ないのではないかと思います。

ちなみに本調査中に、「40回連続で子犬が出現しない」パターンもありました。子犬に会いたい場合には、こうした確率の偏りが生じることは当然のことと念頭に置いて、根気強く出現を待ちましょう!

関連情報・考察

動物としての「犬」はキリスト教の特定の聖人のエンブレム・象徴としても描かれます。

一人目の聖人はドミニコ会の創設者として知られるグスマンの聖ドミニコ(Domingo de Guzmán,1170-1221)です。

The canvas represents the religious Spanish Saint Dominic de Guzmán, founder of the Dominican Order.
クラウディオ・コエーリョ《聖ドミニコ・デ・グスマン》
左下に松明を咥えた犬が描かれている。

聖ドミニコのシンボルが松明を咥えた白黒斑の犬なのは、ドミニコの生まれる前に彼の母親が見た夢――小さな犬が口に燃える松明をくわえて自分の子宮から出てくるという幻視――のエピソードに由来しています。彼女が巡礼と高名な修道士から得た夢の解釈によれば、それは新しく生まれてくる子(聖ドミニコ)が説教を通してイエス・キリストの光を世界にもたらす暗示であり、修道士と同じであるドミニコ(ラテン語で「神の」を意味するDominicusに由来)という名が彼につけられたのです。

ドミニコ会(Dominicanus)という名称も、「神の犬」(Domini canis)を意味し、白と黒の斑模様は修道士の白い内衣と黒のマントを表現しています。聖ドミニコとドミニコ会の修道士は、神の忠実な犬として、松明の火のようなキリスト教の真理の光を世界にもたらすという使命を持っているということなのです。ブラスフェマス・ブラスフェマス2に登場する子犬の模様もよく見ると白の大きい黒斑であり、ひょっとすると神に仕える修道士を意識したデザインがなされているのかもしれません。

ちなみに、グスマンの聖ドミニコは、ブラスフェマス2に登場する「蜂蜜の男 ベニーノ」のデザインの元ネタのひとつでもあります。

もう一人の聖人は聖ロクス(San Roque)です。聖ロクスは巡礼者の守護聖人のひとりであり、ペスト患者の看護と治療に尽力したことから、疫病やペストから人々を守る守護聖人とされています。

Tommaso Pombioli - St Roch
トマソ・ポンビオリ《聖ロクス》

聖ロクスは片足に傷を負い、傍らにパンを咥えた犬とともに描かれる事が多いです。これは、ロクス自身がペストに罹り、人との接触を避けて森の中にひとり籠もった際に、彼の元へと犬が食べ物を届けてくれたという奇蹟のエピソードに由来しています。犬の助けを経て回復したロクスは、以降、人間だけではなく多くの動物達を癒やしたと伝わっています。故にロクスは犬の守護聖人でもあるのです。彼をかたどったペンダントチャームは、犬や犬を愛する人々の御守りとして御利益があるのではないでしょうか。

このエピソードに登場する犬は、苦境にある聖人に助けをもたらす使いとしての役割を果たしています。このような役割を果たす動物としては、犬の他にも「カラス」(ワタリガラス)が神の導きを象徴とする存在として登場し、下記の「大鴉」の紹介記事で解説もしています。

ブラスフェマスにおいては悔悟者が何かを食するという描写はありませんが、特に前作の子犬とのふれあいは、苦しい贖罪の巡礼に心すさんだプレイヤーにとって、一服の清涼剤、心を回復する栄養補給であったと言っても差し支えないでしょう。すなわち、ある意味では災厄なりし奇蹟の罪悪感に苛まれていた「人間」にはできない役割を子犬は果たしていたのであり、そのかけがえのない存在感はクヴストディアの1000年を過ぎ越した悔悟者の脳裏に確かに焼き付いていたと言えるのではないでしょうか。

登場マップ

関連キャラ

それではいつかまた、夢の向こう岸で…… 

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