BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)の巨大な手のキャラクターNPC「リベレンツィア(ベサマノス)」の解説ページです。登場マップや元ネタを掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「おお 道を開け給え まだ我を知らぬ者 我に口付けしていない者に」 |
キャラクター名
リベレンツィア(REVERENCIA)
または、ベサマノス(BESAMANOS)
概要
「葬儀の街路」で、多くの教区民たちから口付けを受けている浮遊する巨大で優雅な手。自らに跪くものに祝福を与えると宣言し、悔悟者にも同様に拝跪と口付けを求めてきます。
尊大な態度から警戒感を呼び起こしますが、「祈詞」を発動するための「熱情」(MP)を強化してくれるサポートNPCとなっています。「熱烈なる口付け」のクエストアイテムを捧げることで、悔悟者の熱情ゲージの上限を増やしてくれるのです。
「祈詞」や「熱烈なる口付け」の場所については下記記事「祈詞・詩節・聖歌まとめ」でまとめているので、ご参考いただければ幸いです。
ちなみに上記記事でも記載していますが、リベレンツィア(ベサマノス)の要求に対してはすべて「拒否する」を選択しなければ熱情ゲージが最大値を超えて強化されないので注意してください。
元ネタ
『ブラスフェマス2・アートブック』によると、リベレンツィアは「ハンドキス」(Hand kissing)という儀礼的行為にインスピレーションを得ています。スペイン語では「ベサマノス」(besamanos)と言い、高貴な人への挨拶として、手または指輪に接吻する、または接吻するジェスチャーをする仕草です。
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バスケス・デ・メンディエタ《ベサマノス》 |
カトリックでは教皇や枢機卿など高位の聖職者との会談では、ベサマノスの儀礼が行われていました。また、中世スペインの「シエテ・パルティダ (Siete Partidas)」の法典に、主君に忠誠を示し家臣となる行為としてベサマノスの記述があるとのこと。ブラスフェマス2で、悔悟者が安易にリベレンツィアに跪いてはならない理由が垣間見えます。悔悟者は自らの信仰や贖罪の念、そして死者への哀悼でもってのみ拝跪するのであり、権力欲に溺れた他者へ追従するために跪くことはないからです。
アートブックで公開された正式名称「リベレンツィア」(reverencia)は、スペイン語辞書を引くと「畏敬、敬意、尊敬」または「敬礼、お辞儀、跪拝」を意味する単語です。教区民の畏敬の念を我が一身に集めたいという彼の性質を直接的に示す名であると言えるでしょう。一方、人々が畏敬の念を抱くのは神聖な存在に対しての「結果」であり、畏敬の念を集めたいが「故に」自ら唯一の神聖であろうとしたリベレンツィアの倒錯と矛盾は、ブラスフェマス2のゲーム内でも「聴罪師」によって看破され突き崩されることとなります。最終的には「自分こそが跪き、崇める(reverenciar)べきなのだ」と彼が回帰するのは、リベレンツィアという名が「畏敬(される)」ことだけでなく「畏敬(する)」ことをもダブル・ミーニングで示す見事な作劇と言えるでしょう。
登場マップ
関連キャラ
- 聴罪師…リベレンツィアの正体を暴くための「壊れた鍵」をくれる。
それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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