キャラ解説27_大鴉【ブラスフェマス2】

DLC キャラクター ブラスフェマス2 解説 攻略 考察

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ブラスフェマス2DLCコンテンツ「Mea Culpa」の追加キャラクターNPC「大鴉」の解説ページです。登場マップや関連情報、キャラクター背景の考察や聖書・キリスト教の伝説に登場する「カラス」(ワタリガラス)のエピソードなどを掲載しているので、ゲーム世界をより深く楽しむ参考にしてください。

ブラスフェマス2・DLC追加移動サポートNPCの大鴉
サンタ・ヴィジリアの大鴉

キャラクター名

大鴉
Cuervo

概要

2024年11月1日に追加されたDLC「Mea Culpa」で追加されたNPC。悔悟者の数倍の体長はある巨大なカラスで、DLC追加エリアの「サンタ・ヴィジリア」の移動を無償でサポートしてくれます。

悔悟者は、大鴉が脚で掴んでいる巨大なランタンのような器の中に入ることで、それを乗り物として、大鴉に別エリアへと運んでもらえます。

大鴉のランタンのような器。この中に入って大鴉に運んでもらえる。
大鴉のランタンのような器。この中に入って大鴉に運んでもらえる。

大鴉のサポートによって、「埋葬されし聖堂」および「切断されし反塔」からのサンタ・ヴィジリアへのエリア移動、およびサンタ・ヴィジリアの各区画間を移動することが可能となります。一度大鴉に会うことで、エリアマップに大鴉のいる位置が表示されます。

大鴉のマップアイコン

ランタンの内部には悔悟者だけでなく、悔悟者を追う雑魚エネミーもついてきてしまう場合がありますが、即座にインタラクトすればエリア移動に伴って敵を撒くことが可能です。その様子を撮影したプレイ動画は下記をご参照ください。

なお、DLCを購入していない場合には、大鴉はエリア内に登場することはありません。その場合、大鴉の発着場は何もないさみしげな空間となります。

ちなみに、一羽の大鴉が各発着場にて悔悟者を運んでくれているのか、複数羽のよく似た大鴉が存在し、それぞれの発着場を担当しているのかは、プレイヤーの想像に委ねられています。

考察・関連ネタ

大鴉が何羽存在するのかについての考察ですが、ひょっとすると、大鴉はカラスではなく鳩であり、「五鳩の礼拝堂」の異空間で悔悟者が解放していった黒い鳩の化身である――すなわち、全部で五羽の鳩がいる可能性もあるのではないでしょうか?

ストーリー後半では五鳩の礼拝堂の異空間で囚われた鳩を解放していく
ストーリー後半では五鳩の礼拝堂の異空間で囚われた鳩を解放していく

なお、ゲーム進行上は一羽も鳩を解放していなくても大鴉は出現していたので、特に無関係の可能性もあります。大鴉のほうが囚われた鳩に黒色を貸し与えていたのかも? 動物系NPCゆえ、何も言葉を語らないからこそ、プレイヤーの自由な想像を羽ばたかせることができるのかもしれません。

カラス(ワタリガラス)は聖書やキリスト教の聖人の伝説でもたびたび登場します。最も有名なもののひとつは旧約聖書の『列王記』に登場する預言者エリヤ(Elías)のエピソードです。エリヤはイスラエルのアハブ王に干魃の予言を伝えましたが、それによる王の怒りから身を躱すため、神の命によってイスラエルから逃げ、ヨルダン川の東にあるコラテ川に避難します。そして神に命じられたカラスによって食べ物(朝にはパンを、夜には肉)を運ばれて生きながらえたという逸話があります。

Lanfranco Elie nourri par le corbeau
ジョヴァンニ・ランフランコ《カラスに食物を与えられたエリヤ》(Elie nourri par le corbeau)

これと同型のエピソードとしては、エジプトの聖人テーベのパウロ(Paûlos ho Thēbaîos,227頃 - 341頃)の伝説もあります。テーベのパウロは「最初の隠者」としても知られ、迫害を逃れて16歳から113歳までローマ帝国エジプトのテーベの砂漠で孤独に暮らしていたとされる聖人です。そして、瞑想と禁欲の信仰生活を送る彼の元へ、毎日パンを届けたのが黒いカラスだと伝わっているのです。

Guercino Paolo eremita e il corvo
グエルチーノ《カラスに食物を与えられる隠修士聖パウルス》

このように、キリスト教の物語におけるカラスは、神の思し召しによって信仰に生きる預言者や聖人たちに糧をもたらす存在として描かれています。また、新約聖書においても「カラスのことを考えて見よ。(種を)撒くことも、刈ることもせず、また、納屋もなく倉もない。それだのに、神は彼らを養っていて下さる。あなたがたは鳥よりも、はるかにすぐれているではないか。」というのイエスの説話にもカラスが語られます(ルカによる福音書 12:24) 。これまでの物語の引用と比べてみると、人間のほうがカラスに食物を与えられているので、どちらが優れているなどと安易にはいえない気持ちも芽生えてきます。しかし、重要なのは人間もまた神に養われている(糧を与えられている)存在であることを示すことであり、あえてカラスを引き合いに出してそれを人々に伝えるという行為もまた、神がカラスを介して人々に糧を与えた奇跡とパラレルになっているのだと指摘できるのではないでしょうか。

この他にも、キリスト教の聖人に関するカラスのエピソードとしては、ヌルシアのベネディクトゥス(聖ベネディクト、Benedictus de Nursia,480-547)が彼を妬んだ司教に毒殺されそうになったときに、その毒入りのパンを咥えて飛び去ったという奇跡や、サラゴサのヴィセンテ(Vincent of Saragossa)が殉教したあとで、彼の遺体が獣に食い荒らされないようにカラスが守りの番をしたという話などもあります。スペイン語には「カラスを育てれば目をくり抜かれる」(cria cuervos y te sacarán los ojos)、すなわち「恩を仇で返される」ということわざがあり、カラスは油断のならない相手として捉えられることもありますが、時には聖人の命や身体を危機から守ってくれる存在として描かれているのも、対照的で興味深いです。

いずれにせよ、カラスは単なる鳥類としてではなく、神の導きや信仰者への養いを象徴する存在としても活躍しています。サンタ・ヴィジリアに登場する大鴉も、聖なる地の守り手であるとともに、聖地において聖者を運ぶ役割を与えられた動物であるのかもしれません。

ちなみに、大鴉ではない「通常サイズのカラス」もブラスフェマス2には登場します。下記は茨歌う森のDLC追加エリアに登場する青い目のカラスを撮影したプレイ動画です。

悔悟者が直接インタラクトすることのできないアンビエント・キャラクターですが、墓石の上に留まり、不定期的に羽ばたきながら独特の鳴き声を上げることで、茨歌う森の恐ろしげな雰囲気を底上げするのに一役買っています。悔悟者の目と鼻の先の距離まで近接しても逃げる素振りを見せないどころか、こちらの顔を覗き込んでくるような気配すら見せる、なかなかに肝の据わったカラスです。

さらなる余談ですが、前作ブラスフェマスにも通常サイズのカラスは登場しており、そちらでは「赤い目のカラス」として、災厄なりし奇蹟の蔓延したクヴストディアの不吉な有り様を暗示していました。このカラスを始め、前作ブラスフェマスに登場した「動物的NPC」(アンビエント・クリーチャー)は下記の「キャラ解説20_子犬【ブラスフェマス】」記事にまとめて紹介しているので、興味があればぜひご参照ください。

※記事下部の「ブラスフェマス動物ギャラリー」にまとめています。

登場マップ

関連キャラ

  • 「目撃者」五鳩の礼拝堂の異空間で「奇蹟」の御業を証言する霊魂。奇蹟により生み出された黒色の羽を有する人物。巡礼後半では、「鴉より色を借りた」五羽の黒い鳩が囚われた檻を解放していくストーリーとなっている。

それではいつかまた、夢の向こう岸で……

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