マップ解説19_インクの海【ブラスフェマス2】

ブラスフェマス2 マップ 解説 元ネタ 攻略

t f B! P L

このページではBlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のマップ「インクの海」の解説をしています。また、エリアデザインの元ネタである「マドリードのトレド橋」(Puente de Toledo, en Madrid)についても紹介しているので、ぜひ攻略やゲーム世界を楽しむための参考にしてください。


BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のマップ「インクの海」

【マップ解説】

インクの海(いんくのうみ)
MAR DE TINTA

【簡易ガイドマップ】


「インクの海」の簡易ガイドマップ【ブラスフェマス2】
「インクの海」の簡易ガイドマップ

番号種別内容
1
収集
プログシモの兄弟
紋章
2Save祈祷台
3アイテム忘れ去られた供物

※画像は最終的な内容であり、ゲーム進行状況によって探索域は制限される場合があります。
※番号はゲーム進行順とは関係がありません。
※「殉教の印章」と「償いの涙」は省略されています。

【概要】

沈みし大聖堂へと続く、インクの海に架けられた大橋梁。しかしその橋桁は大きく破損しているため、海へと落ちないように橋の途中をところどころジャンプして飛び越えていかなければならない。ゲーム前半では遠くの橋桁までジャンプが届かないため、悔恨の聖遺物を取得して二段ジャンプ(灰の道)と空中ダッシュ(風の慈悲)を駆使して先へと進む必要がある。

なお、ジャンプをする際に、海からは人魚の怪物のような雑魚エネミーネレイダ)が飛び上がってくるので、ぶつからないように注意しよう。先んじて橋の端で待機し、攻撃リーチの長いヴェレディクトでタイミングよく打ち倒してしまうのが安全策。

エリアの中間地点まで初めて進んだ際には、突如として信心会の罪人「塩の信心会 オドン」が現れ、戦闘に突入する。この闘いは、この先の沈みし大聖堂で行うことになるボス戦本番の前哨戦のような扱いとなっている(前作ブラスフェマスのペルペチュア戦のような位置づけ)。敵の体力ゲージが見えないのでヤキモキするかもしれないが、攻撃を当て続けていけばやがてオドンは撤退するため、落ち着いて対処しよう。この先のボス戦の事前予習

ちなみに、潮波の迷宮で入手できるロザリオの珠「座礁者の方位磁石」の伝承テキストには、「不浄なる図書館の、インクでできた海…」という表現がある。このテキストになぞらえるのであれば、目の前に広がる「インクの海」は物理的な海峡というだけではなく、深遠広大なる「知識」の海とでも形容されるべき象徴的な存在なのかもしれない。

【元ネタ解説】

『ブラスフェマス2・アートブック』によると、インクの海にかかる橋のデザインは、建築家ペドロ・デ・リベラ(Pedro de Ribera Pérez, 1681-1742)によって1718年から1732年にかけて建設されたマドリードのトレド橋(Puente de Toledo, en Madrid)からインスピレーションを得ています。トレド橋は1956年にスペイン国内の文化遺産に指定されています。

Un paseo a media tarde por los alrededores del río Manzanares (14170903005)
マドリードのトレド橋

もともとは惑星王(Rey Planeta)フェリペ4世(Felipe IV, 1605 - 1665)の命を受けて、マンサナレス川(El Manzanares)を跨いでマドリードとトレドを結ぶために建設された橋がありましたが、幾度の洪水による崩壊を経験し、現在まで続く橋梁が建造されました。18世紀当時の地元民や知識人たちからは、「こんなに小さな川にこの橋は大きすぎる」と冷ややかな嘲笑も向けられていたそうです。洪水災害ですぐに壊れてしまうよりは、丈夫な橋をしっかりと作るのが良いようにも思えますが、およそ15年を要する一大公共事業となると、当事者たちとしては思うところがあったのかもしれません。

ちなみに、このインクの海から繋がるエリア沈みし大聖堂の元ネタはカディスの聖十字大聖堂のため、現実の地理的位置関係とは異なります(マドリードからカディスへの距離はおよそ650kmもある)。本来は川を渡るためのトレド橋が、もしも海まで続いていたら…という飛躍的な、かつ楽しげな空想がゲーム内では楽しめるといったところでしょうか。沈みし大聖堂の詳細なエリア解説については、下記の記事もご参考ください。

また、トレド橋の中央部には、「チュリゲーラ様式」(Churriguerismo)で装飾された壁龕(ニッチ)・小神殿が設置されています。壁龕の内には、マドリードの守護聖人である聖イシドロ(San Isidro Labrador)とその妻、聖マリア・デ・ラ・カベサ(Santa María de la Cabeza)をかたどった石灰岩の彫像が収められています。

Puente de Toledo - Hornacina - 131019 153351
トレド橋にあるチュリゲーラ様式の壁龕
聖マリア・デ・ラ・カベサの彫像が収められている。

チュリゲーラ様式とは、スペイン後期バロック建築様式で、過剰な装飾を特色としています。スペインで17−18世紀ごろに活躍した装飾家・彫刻家・建築家のチュリゲーラ一族(Churriguera)に由来し、トレド大聖堂のトランスパレンテ礼拝所にはチュリゲーラ様式の代表作とされる一大レリーフが刻まれています。この過剰にバロックの歪みを強調した様式はスペイン国内だけではなく、いわゆる新大陸でも人気を博し、リマの聖アウグスティヌス教会(ペルー)やサカテカス大聖堂(メキシコ、ユネスコの世界遺産)がその代表的な建築として知られています。

このトレド橋の壁龕は、ゲーム内にもそれを模したものと思われるアーチ型の装飾が登場します。

インクの海の橋の壁龕デザイン【ブラスフェマス2】
インクの海の橋の壁龕デザイン

ゲーム内背景としてより自然になじませるためか、元ネタと比較すると抑えめのデザインになっていますが、アーチの形はよく似ています。トレド橋の彫像はアーチの内側に位置していますが、ゲーム内の彫像はアーチの頂点部に設置されているといった違いも見られます。

現実世界のトレド橋は、幾度の洪水に見舞われながら、マドリードとトレドをつなぐものとして作り上げられました。橋の壁龕に用いられているチュリゲーラ様式は、スペイン内にとどまらず、海を越えて新大陸における宗教建築にも影響を与えました。その意味では、この橋は単に都市と都市をつなぐ以上に、文化的に世界を超えたものでもあると言えるかもしれません。そして今やブラスフェマスというゲーム世界のなかでも、ある種の越境のシンボルとして描かれるまでになりました。そんなトレド橋の風景を枕に、夢の世界への橋渡しを試みるのもまた乙なものとなるのではないでしょうか。

【関連キャラ】

【関連マップ】

それでは良い贖罪を…

関連・おすすめ商品

『ブラスフェマス2』の奇蹟的な世界観をより深く味わいたい方に、 公式アートブック オリジナル・サウンドトラックがおすすめです! 

最新機で『ブラスフェマス』の世界をより快適に、より美しく楽しみたい方は、Nintendo Switch 2も合わせてご確認ください。


このブログを検索

ゲーム画像の権利表記

© 2019 The Game Kitchen. Published by Team17. All rights reserved. © 2023 The Game Kitchen. Published by Team17. All rights reserved. Blasphemous / Blasphemous 2 の画像・素材は、 The Game Kitchen および Team17 の著作物を引用の範囲で使用しています。 本サイトは非公式のファンブログです。

QooQ