ボス解説03_焦貌の聖女【ブラスフェマス】

ブラスフェマス ボス 解説 元ネタ 攻略 考察

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ブラスフェマスのボスキャラクター「焦貌の聖女」の解説ページです。登場マップや関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。

ブラスフェマスのボスキャラクター「焦貌の聖女」

ボス名

焦貌の聖女(しょうぼうのせいじょ)
Nuestra Señora de la Faz Denegrida

概要

『焦貌の聖女』修道院」のボス。暗闇に浮かび上がる巨大な頭部で、その顔面は油で焼けただれており、額からは脳が露出しています。ブラスフェマスのゲーム前半、「3つの屈辱」を果たして「三試練の橋」を超えるために打倒する必要があるボス敵のひとりです。

焦貌の聖女の背景ストーリーは、NPCジェミノから託されるクエストアイテム「空の黄金指ぬき」の伝承で語られています。伝承によると、焦貌の聖女は、もとは「アウレア」という類稀な美貌をたたえていた若い女性でした。しかし、次第にその美しさによって人々から生ける神聖の象徴として扱われるようになり、狂気とも呼べる信仰によって崇められることにアウレア自身が耐えられなくなってしまいます。そして彼女は自らの美しさを神へ捧げるという信仰のために、自らの顔面を煮えたぎる油で焼け焦がし、修道女として生きていくことを決めたのでした。

『焦貌の聖女』修道院はその名の通り焦貌の聖女を信仰する修道院であり、修道女たちは聖女アウレアに倣って、自らの顔を油で焼くことで入会を許されます。その顔を黄金の仮面で覆うのが彼女たちの規則となっています。いっぽう、「災厄なりし奇蹟」によって異形の怪物へと変じさせられた焦貌の聖女は、常に顔面を煮えたぎる油の火で焼かれ続け、顔を覆う黄金の仮面も溶け出してしまっています。その苦しみを終わらせることができるのは、懺悔の剣をもつ悔悟者ただ一人なのです。

また、「三試練の橋」の閉ざされた扉には、焦貌の聖女を含めた三試練ボスの姿が刻まれています。

三試練の橋の扉に描かれた「焦貌の聖女」
三試練の橋の扉に描かれた「焦貌の聖女」

上記のイラストは、三試練のボスをすべて倒して扉が開放されると、ほとんど見えなくなってしまいます。タイムアタックをしている時以外は、三試練のボスをすべて倒してしまう前に、いちど足を運んでみるのもよいでしょう。扉の前にいるデオグラシアスとも会話ができます。

攻略のポイント

巡礼前半のいわゆる三試練のボス、慈悲を施すもの(ピエタ)」、「焦貌の聖女」、「三苦悶は、どの順番で倒すかをプレイヤーが自由に選ぶことが出来ます。3体の中ではピエタが最も難易度が低いため、自信がなければ焦貌の聖女へ挑むのは後回しにしても問題ありません。「焦貌の聖女」と「三苦悶」の難易度は同程度であり、プレイヤーの好み・得意によって感じる難易度に差が出る範囲かと思います。

焦貌の聖女は、額の脳が露出した部分にしか、こちらの攻撃が通りません。また、頭部は戦闘中、たびたび位置を変えるため、高い場所に陣取られるとジャンプ上攻撃での攻撃頻度が制限されます。聖女の攻撃が苛烈となる両手出現状態では、顔面が高い位置にある場合は回避に専念したほうが良いかもしれません。

焦貌の聖女の攻撃は、頭部のそばに浮遊する手のひらのエンブレムから発生します。攻撃のパターンは下記の4つです。

  • 紫の光線(悔悟者を狙う)
  • 紫の光線、四本(時計回りに回転)
  • 光弾(時計回り、放射状に多量に展開)
  • 光弾(オレンジ、こちらの攻撃で跳ね返す事が可能)

上記のうち、最も回避しにくいのが時計回りに放射状に多量に展開される光弾です。距離を取って光弾と光弾の隙間をかいくぐる必要があります。

焦貌の聖女の体力を半分程度削ると、それまで片手だった手がもう一つ追加され、両の手のひらから上記の4パターンのいずれかの魔法攻撃を仕掛けてきます。両手から光線で攻撃してくる場合は回避は難しくありませんが、どちらかの手が大量の光弾を発生させると、途端に回避が困難となります。

前述のとおり、聖女の額が遠ければ回避に専念するのがベターと言えるでしょう。もし「ホンド」で入手している場合は、ロザリオの珠「伽藍鳥の彫像」を装備することで、フラスコ瓶使用時の無敵時間を使って光弾を回避することも可能です。あるいは、こちらに有利な攻撃パターン(光線)を多用してくるまで何度も挑戦するというのも、正統的な攻略法と言えるかもしれません。

元ネタ解説

『ブラスフェマス・アートブック』によると、焦貌の聖女は中世セビリアの貴族「マリア・フェルナンデス・コロネル」(María Fernández Coronel, 1334-1411)という女性の伝説に着想を得ています。

María Fernández Coronel
ホアキン・ドミンゲス・ベッケル《マリア・フェルナンデス・コロネル》

マリア・コロネルはフアン・デ・ラ・セルダ(Juan de la Cerda,1327-1357)というアンダルシア州の地方領主の妻でしたが、夫フアンは時のカスティーリャ王であり「残酷王」の異名を持つペドロ1世(Pedro I, 1334- 1369)への反乱に加担したために処刑されてしまいます。伝説では、その後、マリアを我が物としようとしたペドロ1世から逃れるために、彼女はセビリアのサンタ・クララ修道院へと隠遁します。そして執拗な王の欲望から身を躱すため、自ら熱湯を浴びて美しい肌を醜く爛れさせてしまいました。その後、王は二度とマリアを追うことはなかったと伝えられています。

このように、マリア・コロネルは夫への貞操を守るために自ら熱湯を浴び、傷を負うことで修道女への道を歩むこととなりました。この物語は、まさに焦貌の聖女がアウレアとして他者からの崇拝を逃れるために、自らの顔を煮えたぎる油で焼いた伝承の下敷きとなっているのでしょう。

マリア・コロネルは後にセビリアにある「サンタ・イネス修道院」を設立したことでも知られています。彼女の死後、その遺体は修道院に埋葬され、現在でも水晶の棺の中に展示されているそうです。

Convento de Santa Inés. Iglesia
サンタ・イネス修道院の教会堂

焦貌の聖女を崇める『焦貌の聖女』修道院はこのサンタ・イネス修道院を意識してデザインされているのかもしれません。

登場マップ

関連キャラ

それではいつかまた、夢の向こう岸で……

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