キャラ解説14_ルウドヴィコ【ブラスフェマス】

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ブラスフェマスのキャラクターNPC「ルウドヴィコ」(真聖遺物教団の解説ページです。登場マップや関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。

ブラスフェマスのキャラクターNPC「ルウドヴィコ」
「次の亡骸を集めてくれぬか 教団は汝を祝福しよう」

キャラクター名

ルウドヴィコと真聖遺物教団
Lvdovico y La Hermandad del Genuino Sepulto

概要

アルベロ」の教会にいる男性NPC。悔悟者とは窓越しに会話をするため、ルウドヴィコの存在を示すものは声だけで、その姿を見ることはできません。

ルウドヴィコは「真聖遺物教団」という組織に属しています。「真聖遺物教団」は、忘れ去られたりバラバラに散逸した人々の遺体を集め、神聖な埋葬を行うことを目的としている組織です。

教団の使命のため、ルウドヴィコは悔悟者にも遺体の収集を依頼してきます。集めるのは「テンチュディア」という少女の遺体で、全部で3種類あります。それぞれのアイテムと、取得エリアは下記を参照ください。

具体的な取得場所は、リンク先エリア解説もご確認ください。なお、「遺肉」の取得には聖遺物・永遠の砂血の装備が必要となり、「遺骨」の取得には聖遺物・永遠の砂血と結合の三舌の装備が必要となります。

全ての遺体を集め、ルウドヴィコに渡すと、返礼として祈詞「光のデブラ」を入手できます。この祈詞は発動時に巨大な光の柱を生成して敵にダメージを与えることができます。ラスボスである「奇蹟の末子」攻略に最適解となる性能のため、入手して損はないでしょう。

また、「万母の母」でクレファスと出会ってからルウドヴィコに話しかけると、クレファスイベントの進行に必要となるアイテム「真なる埋葬の縄」を渡してくれます。イベントの詳細は、クレファスの解説ページをぜひご参照ください。

元ネタ解説

『ブラスフェマス・アートブック』によると、ルウドヴィコと真聖遺物教団は、俗世間から隔離された「閉鎖修道会・修道院」(conventos de clausura)をインスピレーション元としてデザインされています。閉鎖修道会・修道院とは、静謐な信仰生活・精神修行のために俗世との関わりを避ける信仰集団やその生活様式を指します。

厳格な修道会では、修道士・修道女たちは原則として修道院の外に出ることを規則で禁じられたり、居住空間に外部の人間が入りこまないよう、時には物理的な柵・囲いで敷地が覆われることもあります。日本の仏教における「出家」の概念と近しいものと言えるでしょう。ルウドヴィコがその姿を悔悟者の前に見せないのも、彼が恥ずかしがり屋であるとか用心深いからというわけではなく、教団の信仰生活を聖域として守るために、みだりに外部に姿を晒すことを禁じられているからであると推察されます。

この閉鎖修道会を象徴するものとして設置されているのが、悔悟者とルウドヴィコを隔てる「回転式受付台」(torno)です(ブラスフェマス・ゲーム内では「巻上式扉」と訳されていますが、正確でない可能性があります)。

Detalle del torno del Convento de Santiago
サンティアゴ修道院の回転式受付台

これは、修道院で外部との接触を避けるために設置された機構で、修道院の内部を覗かれたりすることを防いだまま、台を回転させることで内外の物品の受け渡しを可能とするものです。おそらく、悔悟者は収集したテンチュディアの遺体の一部を、この回転式受付台を通してルウドヴィコへと渡したのでしょう。回転式受付台は、俗世間から隔たれた閉鎖修道会の孤立を象徴するものであると同時に、聖域と俗域とが交わる「境界」を表象するものとして非常に印象的なオブジェクトでもあります。

また、ルウドヴィコが所属している「真聖遺物教団」は、15世紀ごろに設立された「聖なる慈愛の兄弟団」(La Hermandad de la Santa Caridad)という組織に触発されているそうです。この教団は自力で動けない病人たちを病院へ運んだり、異端審問にかけられて死刑囚となった人々を支援し、キリスト教徒としての埋葬を手配するなどの活動をおこなっていました。アンダルシア地方のグアダルキビール川が氾濫した際には救援活動を行い、洪水で亡くなった遺体の回収をするなど、「忘れられた者やバラバラになった者の亡骸を集め、神聖なる埋葬を行う」ルウドヴィコの真聖遺物教団の規則とリンクしています。

キリスト教では、世界の終わりにすべての死者たちが蘇り、天国行きか地獄行きかを裁定される「最後の審判」にかけられるという終末思想・概念があります。この観点に立つと、死後に遺体をバラバラにされてしまうことは、最後の審判の際に復活する肉体がない=仮に品行方正に生きていたとしても天国へ行くことができない、ということを意味します。ブラスフェマスにおいても、「全身が同じ場所に埋められていなければ、その魂は夢の向こう岸に渡ることができない」という記述でその思想が表現されていると言えるでしょう。

Vatican City. Sistine Chapel. The Fresco "The Last Judgement" by Michelangelo, 16th century.
ミケランジェロ《最後の審判》(El Juicio Final)システィーナ礼拝堂

そのため、「奇蹟」をその身に発現させたがゆえに他の修道女たちから恐れられ、処刑されたうえで散り散りにされてしまったテンチュディアの亡骸を集めることは、決して無意味なことではありません。毀損されてしまった死者への敬意を回復し、哀れな彼女の魂が正しくあの世へと渡ることができるよう、悔悟者が示すことのできるせめてもの慈悲なのではないでしょうか。

登場マップ

関連キャラ

  • クレファス…かつて真聖遺物教団に所属していたが、教団を脱退した過去がある。クレファスに出会ったあと、ルウドヴィコに話しかけると「今の彼(クレファス)に必要なもの」として「真なる埋葬の縄」をくれる。
  • カスト(ブラスフェマス2)…ルウドヴィコと同じように、悔悟者には姿を見せず、声だけで交流することとなる次作のNPC。こちらはショップ的な役割を持ち、償いの涙とアイテムを交換してくれる。

それではいつかまた、夢の向こう岸で……

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