【マップ解説】
ACUEDUCTO DE LOS COSTALES
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「枯れ果てた水路橋」の簡易マップ |
※番号はゲーム進行順とは関係がありません。
※「殉教の印章」と「償いの涙」は省略されています。
【概要】
- 水の流れも枯れ果てた水路橋。かつては川が流れていたのだろうか?
- 遠くには霧に包まれたクヴストディアの山嶺が見える。
- 広く、風景が似通ったマップなので、ゲーム上のマップ画面をこまめに確認しながら進むとよいだろう。
- 画面下部を確認せずに安易に飛び降りると、針山で悔悟者が串刺しになるので注意。とは言え、前作Blasphemousと異なり今作では串刺しになっても即死ではない(ダメージは負う)ため、さほど気にする必要はないかもしれない。
【元ネタ解説・考察】
『ブラスフェマス2・アートブック』によると、枯れ果てた水路橋のデザインはスペイン・メリダにある「奇蹟の水道橋」(Acueducto de los Milagros)にインスパイアされています。
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「奇蹟の水道橋」(スペイン・メリダ) |
「奇蹟の水道橋」は、ローマ帝国の時代(紀元1世紀ごろ)に建造されたと考えられているユネスコの世界遺産「メリダの考古学遺跡群」の一部として登録されています。最新の研究では、水道橋は4-5世紀頃に建築されたビザンティン建築ではないかという学説もあるようですが、いずれにせよ1500〜2000年近い時を越えてその姿の一部を保っていることから、畏敬の念を込めて「奇蹟」という名で呼称されているのです。
「奇蹟」という語はブラスフェマス世界においてキーとなる概念ですので、同様の名を冠するこの水道橋がゲームに登場するのは、スペインの歴史に詳しい人からすれば容易に想像ができた可能性もあります。
ブラスフェマス2の「枯れ果てた水路橋」は、その名の通りすでに枯れ果てており、水を送り届ける機能は喪失しているものと思われます。ブラスフェマスの世界は中世の時代をモチーフとしているので、「枯れ果てた水路橋」もクヴストディアにおける古代(過去)に建造され、使用されていた場所なのかもしれません。
「枯れ果てた水路橋」と「奇蹟の水道橋」がともに廃墟であるという点は共通しているいっぽうで、現在は荒廃しきった「奇蹟の水道橋」とは異なり、ゲーム内の「枯れ果てた水路橋」は悔悟者やエネミーたちが闊歩できる程度には、建造物の形が保たれている状態となっています。ひょっとすると、過去、中世の時代にはあり得たかもしれない、「荒廃しきっていない奇蹟の水道橋の姿」がゲーム内で再現が試みられているのが「枯れ果てた水路橋」であるとすれば、ブラスフェマスの巡礼は、想像上の世界遺産を巡る旅であるとも言えるのではないでしょうか。
【関連マップ】
それでは良い贖罪を…
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