キャラ解説03_哀悼の未亡人【ブラスフェマス2】

キャラクター ブラスフェマス2 解説 考察

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BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のキャラクターNPC「哀悼の未亡人」の解説ページです。登場マップや元ネタを掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。

BlasphemousⅡ(ブラスフェマス2)のキャラクターNPC「哀悼の未亡人」
「鐘を二度鳴り響かせ 夜通しの祈願を始めましょう」

キャラクター名

哀悼の未亡人(VIUDA)

概要

葬儀の街路」でひっそりと執り行われている、小さな部屋での葬儀。すすり泣く参列者たちをすり抜け、故人のベッドの傍らに悔悟者が跪くことで転移できる異空間には、巨大な喪服の老婦人が座しています。黒いベールの中で悲しみに暮れるその人こそ「哀悼の未亡人」です。

哀悼の未亡人は、自分の娘たちを探し出し、付き添う蝋燭の火を吹き消すように悔悟者に告げてきます。この言葉通り、クヴストディアに点在する隠された部屋のなか、ベッドに横たわった「哀悼の娘たち」(全部で5人)を探し、その傍の蝋燭を吹き消すことでサブクエストが進行していきます。

サブクエストの詳細や攻略は、下記「サブクエスト03_「哀悼の娘たち」」を参照いただければ幸いです。

元ネタ

『ブラスフェマス2・アートブック』、およびTeam17公式Youtubeの開発日誌「Blasphemous II · EP10: "Tales from Cvstodia” | Dev Diaries」によると、インスピレーション元はガルシア・ロルカの三大悲劇のひとつ『ベルナルダ・アルバの家』という作品で、哀悼の未亡人のモデルは、主役のベルナルダ・アルバという老婦人です。

『ベルナルダ・アルバの家』は、スペインの田舎を舞台とした悲劇。強権的に家庭や使用人を支配する未亡人ベルナルダ・アルバ(60歳)と、彼女に自由を抑圧されている「5人の娘たち」を巡るドラマとなっています。ブラスフェマス2における「哀悼の娘たち」が5人いるのも、この元ネタあってのことでしょう。

ちなみに娘たちの名前と年齢は以下の通りです。

  • アングスティアス(39歳)
  • マグダレーナ(30歳)
  • アメリア(27歳)
  • マルティリオ(24歳)
  • アデーラ(20歳)

家格を重んじるベルナルダは、娘たちに自由な恋愛を認めず、結婚相手を家柄で「選り好み」します。結果として長女のアングスティアスは40歳近くになるまで結婚できず、妹たちは「順番待ち」を強いられている状況です。

この悲劇ではベルナルダの夫の葬儀から始まり、最終的にはまた新たな葬儀の始まりを予告する形で幕が引かれます。彼女たちは劇中ずっと、喪服のままであり、幕が閉じたあとも「永遠に」喪に服し続けることが暗示されているかのようです。

ベルナルダの幕引きのセリフに「夜が明けたら弔鐘を二度鳴らすように」、「これからみんなで、海のように深い喪に服す」というものがあります。ブラスフェマス2の哀悼の未亡人のセリフ「鐘を二度鳴り響かせなさい」や、どこまでも続く「哀悼の海」のイメージは、まさにこのドラマティックな言葉から着想を得ているのでしょう。

『ベルナルダ・アルバの家』は、岩波書店の邦訳『血の婚礼: 他二篇 三大悲劇集 (岩波文庫 赤 730-1)』に収録されています。

他の三大悲劇のうち、『イェルマ』は、ブラスフェマス2のNPC「イェルマ」の参照元でもあります。ご興味があれば一読してみてください。

また、下記は清泉女子大学のYoutube公式チャンネルで公開されている、スペイン語劇『La casa de Bernarda Alba(ベルナルダ・アルバの家)』(本編)の動画です。

スペイン語学習の履修者が演じており、日本語訳字幕も表示されます。物語に興味があれば視聴してみるのはいかがでしょうか。

登場マップ

関連キャラ

  • イェルマ…元ネタの作品がガルシア・ロルカの三大悲劇である点が共通している。

関連イベント


それではいつかまた、夢の向こう岸で……

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