ブラスフェマスのキャラクターNPC「アルタスグラシアス」の解説ページです。登場マップや関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「この奇形の体はもはや 手遅れなのです」 |
キャラクター名
アルタスグラシアス
Altasgracias
概要
「怨嗟の縦穴」の奥底に眠る、巨大な長髪に覆われた卵から誕生した奇形の女性NPC。望まない結婚を拒んだ三姉妹が、奇蹟の力により一つとなった存在です。
アルタスグラシアスは、下記の3種のアイテムを、金の皿に捧げることで誕生します。各アイテムの具体的な取得場所は、()内のリンク先ページも参照してください。
上記のアイテムを捧げて誕生したアルタスグラシアスからは、「奇形の卵」のアイテムがもらえます。この奇形の卵を、「終わりなき黄昏山脈」で「ペルペチュア(前哨戦)」と戦ったエリアの稲妻で焦げた樹木に捧げると、「孵化した奇形の卵」が入手できます。
「孵化した奇形の卵」を「アルベロ」の「塩漬けの祝福の神」に渡すことで、聖遺物「結合の三舌」を獲得できます。「結合の三舌」は、装備すると特定の場所で木の根が伸び、その根に乗ることで探索範囲を広げることが可能となります。
その後、アルタスグラシアスがいたエリアへと戻ると、アルタスグラシアスは姿を消しており、残されたロザリオの珠「髪の結び目」を取得することができます。
元ネタ解説
『ブラスフェマス・アートブック』によると、アルタスグラシアスのキャラクターはポルトガルの「聖リベラータ」の伝説(聖ヴィルゲフォルティス、リブラダ、アンカンバーとも)をインスピレーション元としています。
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ヒエロニムス・ボス『ヴィルゲフォルティス三連祭壇画』 |
聖リベラータは高貴な生まれの若く美しい女性でしたが、父親から政略結婚のために異教徒の王に嫁ぐよう命じられます。彼女は望まない結婚を避けるため、神に自らの容姿を不快なものに変えるよう祈りました。すると奇蹟的に彼女の全身から毛が伸び、顎からはひげが生えたため、異教の王は婚約を破棄して去ることとなります。その結果にリベラータの父親は怒り狂い、彼女を十字架刑に処してしまうのでした。
聖リベラータは架空の童貞殉教者・聖人であり、カトリック教会から列聖もされていませんが、このようなエピソードから「結婚したくない相手を振り払う」ためのご利益を得るための聖人として人気があります。
アルタスグラシアスは「結婚を拒否した」三姉妹が「奇蹟」により結合した姿であり、長い顎髭を生やしているのも聖リベラータを意識しているのでしょう。自らを醜い姿に変えてでも、望まない将来を断じて拒否するというのは、美貌のゆえに信仰の的となることを恐れて自らの顔面を焼いた「焦貌の聖女」(アウレア)とも似通っています。いずれにせよ、自らの変容をも厭わないその強固な意志からは、単なる外面の美麗さよりも人々を惹きつける魅力が生まれていると言えるのではないでしょうか。
また、「髭のある女性」を元ネタにデザインされたキャラクターとして、続編ブラスフェマス2に登場するNPC「セザリオ」がいます。
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