ブラスフェマスのキャラクターNPC「カンデラリア」の解説ページです。登場マップや商品ラインナップなど関連情報を掲載しているので、ゲーム世界を楽しむ参考にしてください。
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「さあほら その暗い目で 欲しいお宝を見つけたらどうだい」 |
キャラクター名
カンデラリア
Candelaria
概要
クヴストディアで天幕の下で品物を取り扱う商人の老婆。「償いの涙」と引き換えにアイテムやロザリオの珠などを売ってくれるショップNPCです。
カンデラリアは「慈悲なる夢」「山頂墓地」「眠れる画廊」の3エリアに出現します。それぞれ商品のラインナップが異なるため、下記表をご参考ください。
全ての商品を購入する場合、必要な償いの涙は合計で「32,899」となっています。
商品のうち、「修道士長室の鍵」は「『黙する悲哀』修道院」の鍵付きの部屋を開け、聖遺物「永遠の砂血」を入手するために必要となるため、重要なアイテムとなります。
また、「引き裂かれた花嫁のリボン」も、アルタスグラシアスのサブクエストを進め、最終的に聖遺物「結合の三舌」を入手するために必要なため、重要です。
ちなみに、2周目以降のプレイの際には、クエストアイテムの所持状況はリセットされ、ロザリオの珠や聖遺物などは獲得したままの状態となります。カンデラリアのショップでは、前の周回までに購入していたロザリオの珠はラインナップから消滅し、クエストアイテムは再度購入する形式となります。
元ネタ解説
『ブラスフェマス・アートブック』によると、カンデラリアが背負っている大きな壺は、古代ギリシアやローマで用いられた両取っ手付きの大型壺「アンフォラ」(ánfora)をイメージしているとのこと。
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大英博物館に展示されている「ブルゴン アンフォラ」 |
同時に彼女の壺のデザインは、南スペインはアンダルシア地方の「パティオ」(patio、中庭)建築に見られる色彩や装飾を意識して描かれているそうです。続編である「ブラスフェマス2」に登場するNPC「カスト」もアンダルシアのパティオを着想元としているキャラクターとなっています。パティオについては下記の記事もご参考ください。
また、カンデラリアの作中の台詞のいくつかは、アンダルシアの作曲家アントニオ・キンテロ(Antonio Quintero, 1895-1977)、ラファエル・デ・レオン(Rafael de León, 1908-1982)、マヌエル・キロガ(Manuel López-Quiroga Miquel, 1899-1988)たちが手掛けたサンブラ名曲の詩を意識して作られているようです。
1つ目は《Y sin embargo te quiero》(それでもあなたを愛している)。
この歌は、自分や我が子を顧みずに放蕩の限りを尽くす恋人の男に対して、それでも燃えるような愛を捧げる女性の情熱を歌い上げています。
この歌の情熱的な一節である
もしもあなたを愛するのを止めたら、私の脈が止まりますように
Que se me paren los pulsos Si te dejo de queré
という言葉が、カンデラリアが商品の価値を謳い上げるときの
嘘だと思うなら この目の光を賭けてもいい
Y que mis acais, si digo mentiras, se queden sin luz.
という自負心の溢れたセリフに影響を与えているのかもしれません。
2つ目は《Herencia Gitana》(ジプシーの遺産)。
この歌では、スペインジプシーである女性が、金銭・物質的には豊かでなくとも自らの境遇を悲観せず、むしろ自らの出自に誇りを持って、人生を強く肯定する意志を示しています。その逞しい心こそがジプシーの両親から受け継いだ遺産であり、「そして私は王の血を宿している」(Y llevo sangre de reyes)という詞に繋がっています。
カンデラリアの「信じてほしいね 私にはいにしえの王の血が流れてるんだから」というセリフは、まさにこの歌を意識しているのでしょう。
どちらの歌も、スペイン・コプラの最も偉大な歌手のひとりと称される「コンチャ・ピケール」(Concha Piquer, 1906-1990)によって歌われている曲です。
登場マップ
関連キャラ
- メダルドとエスコラスティコ(ブラスフェマス2)…次作のショップNPCの一組。旅商人で、ゲーム進行に合わせて出現位置が変わる。
- カスト(ブラスフェマス2)…次作のショップNPCのひとり。ゲーム進行状況によって、商品ラインナップが変わる。
- レヒーナ(ブラスフェマス2)…次作のショップNPCのひとり。
それではいつかまた、夢の向こう岸で……
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